昆虫界最強アサシンのシオヤアブ・アザミの花
晴れて、青空が広がり初夏っぽい、爽やかな天気になりました。(^^)
その辺の何気ない田んぼと青空も初夏の爽やかな感じでした。
そして、ふと気づくと、あちこちの田んぼの畔などで、アザミの花が咲いていたので、撮ってみました。(^^)
既に投稿しているように、ノコギリクワガタがこちらでは出始めていますが、いよいよ、昆虫シーズンに入っていきます。クヌギの木の上では、カブトムシは確かに最強かもしれませんが、皆さんは、日本の昆虫界最強の昆虫と言えば、何を思い浮かべますか?
獰猛な肉食昆虫としては、オニヤンマやカマキリなども思い浮かびますが、僕はなんと言ってもオオスズメバチです。大きさといい、見た目といい、獰猛さといい、半端ないです。コガネムシを、バキバキと音をたてて噛み砕きながら食べる様なんか「暴力」という二文字しか頭に浮かびません。しかも、集団で行動し、30匹ほどで、数万匹のミツバチの巣を皆殺しにして、壊滅させる攻撃力です。(^^;
クヌギの木で樹液を吸うオオスズメバチ
写真で見た感じだけでも、オオスズメバチは怖ろし気ですよね。(^^;
ところが、こんな最強と言ってもいいオオスズメバチやオニヤンマさえも、襲い、捕食する昆虫がいます。しかも、オオスズメバチのような強力な顎があるわけでもなく、毒針があるわけでもなく、体もそれほど大きくないにも関わらずです。それが、シオヤアブです。
アジサイにシオヤアブのメスがとまっていたので、撮ってみました。(^^)
上の一枚めの写真をよく見てもらうと、口のところに、管のようなものが出ていますよね。こいつで、他の昆虫の体液を吸います。シオヤアブは毒もありませんし、武器としては、この管のような口吻しかありません。
他の、強力な顎や毒を持っている昆虫は、言ってみれば、大型の武器やケミカル兵器を持っているわけですけど、それに対して、シオヤアブは、この口吻だけ。つまり、小刀一本で、相手に立ち向かう感じです。
しかし、その攻撃力は凄まじく、相手が大型の肉食昆虫であろうと、物影から、凄い勢いで突進して、この口吻で、相手の神経節を一撃で切断し、命を絶ちます。まさに、昆虫界のアサシンって感じです。派手な武器もないのに、この強さ!なんか、ちょっと、カッコいいかも・・・。
実は、僕は、このシオヤアブに刺された事があります。ベランダのスリッパを履こうとした瞬間に、太い釘でも、踏んづけて、刺さったかのような激痛が走りました。何事かと、スリッパをひっくり返すと、このシオヤアブが出てきました。毒もなくて、単なる物理攻撃で、人間の僕でも、これだけの激痛が走るわけですから、これが対昆虫であれば、その威力は、やはり、かなりのもんなんでしょうね・・・。
ちなみに、シオヤアブのオスのお尻の先には、白いが毛が生えていて、それが、塩を吹いているように見える事から、シオヤアブと名付けられたそうです。