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たくさん出てきたギンリョウソウと虫こぶ(虫えい)

家の周囲の林の中のあちこちにザクザクとギンリョウソウが出てきました。

ギンリョウソウは、別名、ユウレイタケと呼ばれる腐生植物です。れっきとした植物で、ちゃんと花も咲きますが、葉緑体を持たないので、このように白く透けた姿をしています。葉緑体を持たないという事は、光合成ができないので、周囲の樹木が作り出した栄養を、ベニタケ属の菌類を通して、もらって生きている、ちょっと変わった植物です。

このギンリョウソウですが、僕がこちらに住み始めた頃は、家の周囲のあちこちで目にする植物でしたが、年々、数が減り続け、ついに昨年は、家の周囲では1本も見る事が出来なくなりました。それが、今年はどうしたわけか、林の中のあちこちから、ザクザクと出てきています。ギンリョウソウにも、サイクルがあるのか、それとも、今年は、菌類の活動が活発でこういう事になっているのかと、ちょっと、興味深いです。

傍から見たら、同じ林なんですけど、やたらとカブトムシが多い年、やたらとキノコが多い年など、年によって全く違っています。一見、同じように見える林の中も、刻々と変化を続けてるってことなんでしょうね・・・。

それにしても、今年のギンリョウソウの数にはビックリしています。(^^;

 

 

 

そして、林の中のあちこちに、今、虫こぶも見られますので、撮ってみました。虫こぶを木の実だと思っちゃってる方も、けっこういるかもしれませんが、これは、植物に棲みついた虫によって形成されるもので、虫による刺激によって植物の細胞や組織が増殖・肥大して、独特の形が作られます。下の写真は、虫こぶの中でも、代表的で、よく見られる、ナラメリンゴタマバチとナラメイガタマバチの虫えいです。

虫こぶは、種類もたくさんあって、例えば、以前に投稿させて頂いている、お歯黒の原料にされていたヌルデの虫こぶなんかが有名です。(^^)

 

ナラメリンゴタマバチの虫えい

 

ナラメイガタマバチの虫えい

 

 

おまけにタンポポの綿帽子もパチリ。
タンポポの綿帽子って、なぜか、ほんと、ついつい撮りたくなっちゃうんですよね・・・。(^^;

 

 

矢村やすけ: 矢村やすけと申します。 僕が住む、安曇野には八面大王伝説という伝説があります。その伝説の中で、妖力の強い八面大王をうつ為の矢に使う三十三節ある山鳥の尾羽を、矢村に住んでいた弥助が坂上田村麿呂に献上します。現在、僕が住んでいる場所が、その矢村地区に近いので、矢村やすけとしました。 安曇野の地名は、この八面大王伝説由来のものが多いです。そんな伝説に彩られた安曇野の風景を主にスマホ写真で投稿していきます。(^^)
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