田んぼの土手に菊芋(キクイモ)が生い茂っていたので撮ってみたのだ。(^^;
ご存知ない方の為に簡単な説明をすると、キクイモは、キク科ヒマワリ属の多年草で、丈は1.5~3mと、けっこう高く、黄色い菊の花の形に似た花をつける。ヒマワリ属だけあって、ちょっと小さなヒマワリっぽい感じもする花だ。そして、地下には芋をつけるわけだけど、塊茎だから、その辺はジャガイモと一緒なのだ。
田んぼの土手に生い茂る菊芋
キクイモは北アメリカ北部から北東部の原産で、アメリカインディアンは栽培して食べていたらしい。日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来したようだけれど、現在では、あちこちで野生化しているものを目にするのだ。調べたら、ウィキペディアには、「外来生物法により要注意外来生物に指定されている。」と書かれていたが、これは個人的には初めて知ったのだ。まあ、強い植物である事は確かなようだ・・・。
キクイモの花とミツバチ
キクイモの芋は芋とは言っても、一般的に思い浮かべる芋とは、かなりイメージが違う。外見はショウガによく似た感じで、切ってみると、中は白く、生だとシャキシャキしているが、加熱すると、一般的な芋のホクホクした感じからは、ほど遠く、トロトロとしたような感じで甘みがあり、サツマイモとムカゴをかけあわせたような味というか、香りというか・・・。まあ、個人的には、好んで食べようという代物ではないのだ・・・。(^^;
そして、キクイモの芋には、一般的な芋と違って、デンプンがほとんど含まれず、イヌリンという多糖類が多く含まれている。イヌリンは果糖が繋がったものなので、分解しても果糖になるだけで、食べても血糖値を上げないようだ。また、イヌリンは消化によってオリゴ糖になり、腸内のビフィズス菌などの善玉菌の活動を助けるらしい。イヌリン以外にも、ポリフェノール、ビタミン、ミネラル分などが多いので、最近では加工されて、健康食品として、多く出回っているようだ。
そう言えば、以前、仕事で知り合った方から、キクイモが糖尿病やアトピーにいいとかで、「キクイモ健康法」みたいな題名の本を薦められた事があったっけか・・・。
まっ、そんなキクイモが今、安曇野では、あちこちで花を咲かせているということで・・・。(^^)