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お盆が過ぎると紅葉する葉がちらほらと・・・ 黄葉と紅葉の違いって?

お盆が過ぎると、僕の家の周囲では、毎年、ちらほらと紅葉する葉が見られます。早くも秋の訪れを感じさせられやす。お盆が過ぎると急に涼しくなってきますし、昨日、今日と、曇り少々雨って感じでしたから、余計に、色づく葉が出てきたのかもしれません・・・。(^^;

 

 

上の写真もそうなんすけど、イチョウに代表される黄色に色づく黄葉と、カエデに代表される紅に色づく紅葉がありやすが、色の違いだけでなく、そのメカニズムがちょいと違います。

みなさん、ご存知の通り、葉っぱにはクロロフィル(葉緑素)が含まれており、これが緑色の元でごぜーます。クロロフィルは光合成を行う際、赤と青の光を吸収し、緑の光を使わないので、葉っぱは緑に見えるわけです。なぜ植物が緑の光を利用しいのかは、僕は知りませんけど、何か理由があるんでしょうね・・・。(^^;

まず、黄葉のメカニズムですが、イチョウなどの黄色くなる葉は、元々、黄色素のカロテノイドを含んでいます。しかし、夏場は葉緑素の量が勝っているので、葉が緑色に見えるわけです。これが、秋になって、日照時間が短くなり気温が下がってくると、光合成の効率が落ちてきます。そうなると、新たに作られる葉緑素が減っていくと同時に、既存の葉緑素が分解されていくため、緑が消えて、元々あった黄色が浮かび上がってくるって感じが、黄葉のメカニズムでやんす。(^^;

これに対して、紅葉では、アントシアニン系の赤色素は、元々、葉には含まれておらず、新たに合成されるものでやんす。秋になると、落葉の準備の為、枝と葉の間に離層と呼ばれる細胞の層が作られます。この層が、葉と本体との間の栄養素や水分の往来をせき止めてしまいます。その為、光合成によって作られた糖分が葉に溜まり、これが、アントシアニン系の赤色素の元になりやす。それと同時に、緑の葉緑素が分解されていくので、紅くなるわけです。

いずれも、冬場、維持するのが非効率な葉を落とすための植物の前作業なわけで、おもろいですね!!(^^)

安曇野あたりは、夏でも朝夕は涼しいのが、お盆を過ぎると、さらに朝夕は寒いくらいに涼しくなってくるので、それで、気の早い葉が色づいちゃうんでしょうね・・・。

 

 

矢村やすけ: 矢村やすけと申します。 僕が住む、安曇野には八面大王伝説という伝説があります。その伝説の中で、妖力の強い八面大王をうつ為の矢に使う三十三節ある山鳥の尾羽を、矢村に住んでいた弥助が坂上田村麿呂に献上します。現在、僕が住んでいる場所が、その矢村地区に近いので、矢村やすけとしました。 安曇野の地名は、この八面大王伝説由来のものが多いです。そんな伝説に彩られた安曇野の風景を主にスマホ写真で投稿していきます。(^^)
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