有明山神社奥社登山道(黒川沢ルート)の風景
僕は子供の頃から、山に入って、道なき道を探索するのが好きです。
特に目的あるわけではなく、山の中を歩いていると、何か面白い物に出会えるんじゃないかっていう、ワクワク感というか、プチ冒険感というか、そんなのが楽しいんですよね。(^^)
今日は、有明山神社奥社への登山道を30分ほど登った辺りを、ふらふらとしていました。普通なら、有明山の山頂を目指して登るんでしょうけど、道をそれて、一人、倒木の上を歩いて沢を渡ったり、蔓をつかんで岩を登ったり、そんなのが妙に楽しかったりします。10年くらい前までは、指先さえ、ひっかかれば、岩を這い上がれたんですけど、すでに、それをやろうとすると、衰えた筋肉が負荷に耐えられず、腕がつりそうになります。こんな時、歳をくったんだなーと実感してみたり・・・。
森の中には、巨岩が、あちこちに、点在し、そこに、へばりつき、よじれ、曲がり、穴があき、削れ、裂け、分れ、朽ち、それでも、真っ直ぐに天に向かって伸びる巨木が、そこかしこに見られます。その姿は、まさに生そのものって感じで、その一つ、一つが、里にあれば、ご神木級です。間違いなく、神様なのか、精霊なのか分かりませんけど、なんか、そんなものが宿っている気がします。
この生命エネルギーが満ちている感じの中に一人、浸るのが僕は好きだったりします。そんな時、浮世で色々と悩む人間のなんと小さな事かと、素直に思えたりするんですよね・・・。
里の神社などの巨木は、大切に手入れされますが、自然の森の中では、生きる力が衰えてくれば、容赦なく、淘汰され、倒れ、朽ちていく運命にあります。そんな厳しい条件の中で、大きく立派に天に向かって伸びる木々には、ほんと萌えるですよねー。(^^)
そんな木々の写真を少しばかり、山の中で撮ってきました。
黒川沢沿いに登っていくと、ところどころに、下の写真のような小さな滝壺があります。近づいたら、逃げられちゃいましたけど、下の写真の滝壺の周囲には10匹ほどの猿がいました。こんな所なら、もののけ姫に出てくる、シシ神も、やって来るんじゃないかと素直に思えたりします。(^^)
そして、朽ちた倒木のあちこちで、新たな生が芽吹いていました。