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夏の花とワルナスビっていう悪い奴!

どうも一日スッキリしないお天気で、山にも雲がかかり、やはり風景的にはイマイチって感じでした。

 

有明山の山頂をすっぽりと包む夏の雲。

 

安曇野の夏の終りが近いって感じですが、夏の花があちこちで咲き乱れているので撮ってみました。

常勝寺前のサルビア、百日草、ヒマワリ。

 

こちらは新屋公民館の建物沿いに咲くケイトウとマリーゴールドとサルビアです。

 

こちらは野の花ですが、ゲンノショウコの花です。この辺りではゲンノショウコの花と言えば、まず白で、ピンクや紫は珍しいです。逆に白のゲンノショウコの花が珍しいって地域も多いみたいですね。(^^;

 

セリの花もまだ咲き乱れていたのでパチリ。

 

そして、最近、パラパラと見かけるのが、ジャガイモの花に似たワルナスビの花です。

見るからにナス科って感じの花です。見た目、けっこう綺麗だったりしますけど、名前の通り悪い奴です。命名したのは、日本の植物学の大元祖である牧野富太郎大先生で、ワルナスビは北米原産の帰化植物です。

ナス科の為、こいつが畑に生えると、ナス科の作物では連作障害を起こすそうです。作物や園芸植物にはナス科は多いので、こいつが生えると、けっこうなダメージです。

そしてナス科の作物の害虫であるニジュウヤホシテントウが、このワルナスビを食べるので、ここで繁殖して、それが他のナス科の作物を食い荒らしにも行きます。

しかも、ワルナスビにはトゲがあって刺さると、それなりに痛いです。小さなトマトに似た実がなるんですけど、これも毒があって食えません。つまり人間的には何一つ、いいところがなく迷惑な雑草です。

この迷惑な雑草が決定的に「悪」のイメージになるのが、繁殖力が旺盛で駆除が極めて難しい点です。まず、ほとんどの除草剤が効きません。引き抜いても、地中には根の切れ端が残ります。その切れ端の一つ一つから新たな個体が再生してくるので、抜くとさらに増える仕組みです。

ですから、畑にワルナスビをすき込みでもしようものなら、新たに種付けをしてるようなものですし、ワルナスビが生える畑を耕運機で耕して、その耕運機で他の畑を耕せば、耕運機に付着したワルナスビの細切れになった根が新たな畑に根付き、その一つ一つから再生する事になります。

もはや、エイリアン並みの手の施しようのない強さって感じです。人間的にはまさにワルナスビって感じで悪い奴なんですけど、植物的には種の存続って事から考えると極めて優秀な植物って事になるんでしょうね・・・。

ワルナスビは日本全国に分布しているので、見かけたら、あっ、悪い奴だ!とご注意下さい。(^^;

 

 

矢村やすけ: 矢村やすけと申します。 僕が住む、安曇野には八面大王伝説という伝説があります。その伝説の中で、妖力の強い八面大王をうつ為の矢に使う三十三節ある山鳥の尾羽を、矢村に住んでいた弥助が坂上田村麿呂に献上します。現在、僕が住んでいる場所が、その矢村地区に近いので、矢村やすけとしました。 安曇野の地名は、この八面大王伝説由来のものが多いです。そんな伝説に彩られた安曇野の風景を主にスマホ写真で投稿していきます。(^^)
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