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プライドという単語を辞書で調べると「誇り。自尊心。自負心。」といった説明が書かれています。私はプライドには持ってはいけないプライドと持たなくてはいけないプライドがあると思います。ここでは前者の持ってはいけないプライドをそのまま“プライド後者の持たなくてはいけないプライドを“自信と呼ぶことにします。

私たちはこのプライドと自信がごちゃ混ぜになってしまっている事が多いような気がします。プライドは捨てて自信を持たなければいけないのに、えてして私たちはプライドは高いが自信は無いという状態に陥りがちです。

だいぶ以前の事になりますが、とある一流国立大学の法学部の学生さんと話をしたことがあります。その時、彼は国際法や政治について難しい専門用語を多用して延々と語ってくれました。もしかしたら自分の勉強している専門分野の事なので話すのに熱中してしまい、私が国際法や政治については素人だという事を忘れてしまったのかもしれませんが、少なくとも私には知識のひけらかし、もっと言えば「僕は一流大学の学生なんですよ。一般の方とは違うんですよ。」といったような雰囲気のプライドしか感じませんでした。しかし、そんな彼は当時の日本の一府12 省庁を全て言うことが出来ませんでした。べつに一府12 省庁を全て言えたからといって、どうということもないのですが、一流大学の法学部で国際法や政治を専門で学び、難しいことを言っている彼が日本の政治の基本骨格を言えなかったことに驚いたのを覚えています。一府12 省庁は当時、中学の公民(この科目って今でもあるのかな〜?)の教科書にもでていましたから・・・ ちょうど同じ頃、この学生さんと同じ大学の法学部の助教授の先生にお会いしました。東大の法学部とハーバード大学の大学院を出られて20代にして助教授をされていましたから、かなり優秀な先生だったんだと思います。たまたま、この先生に政治について質問したところ、素人の私にも分かるように言葉を選びながら優しく丁寧に教えてくれました。物腰も柔かく、少しも偉そうなところがなく、とても好感が持てました。

前者の学生さんは今考えれば、おそらく国際法や政治について表面的に難しい単語を覚えていただけで本当はそれについて、ほとんど何も知らなかったのではないかと思います。つまり本当は知らないから、それについて自信がないので無意識のうちに「どうだ、自分はこんなにも色々と知ってるぞ!」と虚勢をはってしまったのではないと思います。それに対して先生の方は本当の意味で、その分野のスペシャリストであり、絶対的な自信をお持ちだったのだと思います。

もっと分かりやすく言えば保育園児と仮に戦いごっこをするとします。
あなたは本気で保育園児と戦いますか?答えは「ノー」ですよね。
私だったら「おじさん、まいった、まいった。」とそれとなく負けてやったりすると思います。なぜ負けることができるかと言えば、保育園児より私の方が圧倒的に強いからです。つまり本気で戦ったら絶対に自分が勝つという自信があるからです。これがもし同じ大人とだったら「まいった、まいった。」なんてやっていたら本当にやられてしまいます。相手が自分より確実に強い大男だったら「俺のバックには凄い組織がついてんだぞ!」みたいなハッタリでもかまして、何とかして本当に戦うことを避けなければいけません(笑)

自分に裏づけ、つまり自信がないとプライドが頭をもたげてきます。
逆に自分に自信があればプライドは頭を引っ込めます。

自信があってプライドが低い人は他人から好感を持たれます。
言葉を変えれば裏づけや実力があるのに少しも偉そうにせず謙虚な人は他人から好かれ尊敬されます。

自信があってプライドも高い人は他人から怖がられます。
言葉を変えれば裏づけや実力もあり、なおかつ偉そうにする人は他人から一目置かれても敬遠されます。

自信がないのにプライドの高い人は他人から嫌われます。
言葉を変えれば裏づけや実力がないのに偉そうにしたり虚勢や見栄をはる人は他人から見たらウザイだけです。

上に書いたように、プライドと自信は人間関係を築く上でとても大切な要素だと思います。
私たちはついつい自分に自信が無いが為に今の自分以上に相手に良くみせようとプライドが高くなりがちです。

しかしプライドが高いというのは損する事はあっても得する事はありません。

自分の実力や器以上の言動をして人と接している時はありませんか?

そんな時は自分をよく分析してみましょう。
きっと、そこには裏づけがなく自信の無い自分がいるはずです。

自分に本当の意味で自信を持つことは大変な事です。
それには自分の裏づけや実力、器がともなうからです。

しかしプライドを捨てる事は意識して気をつければ、自信を持つことほど難しくはありません。

あなたは今、プライドが高くなっていませんか?

なんの役にも立たないプライドは勇気をもって捨ててしまいましょう!!!

プライドを捨てたからといって、他人からバカにされる事はありません。
プライドを捨てて他人から好かれる事はあっても嫌われることはありません。

より良い人間関係を築くために自分のプライドを点検してみませんか?

 

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