あなたは現在、満足すべき収入を得ていますか?
充分な資産をお持ちですか?
そして、何よりも現在、幸せですか?
僕はもう少しでいいから、お金が欲しいな〜(笑)
お金と幸せの関係について調べてみると、結構いろんな専門家や研究機関が、この問題について調査研究を行っているようです。様々な統計結果から、それぞれの調査報告の中で結論を出していますが、大方の報告の共通点は次の2点です。
・幸せ度は収入の増加により上昇するが、ある程度の収入に達すると頭打ちになる。
・お金だけで幸せを買うことはできない。
当たり前の結果ですが、なるほど!と思います。
この結果は一つの真実なのでしょうけれど、ここでは「お金と幸せ」について僕なりに考えてみたいと思います。
僕がお金と幸せについて考える時、必ず頭に浮かんでくる2人のお金持ちがいます。
一人はアメリカの伝説の大富豪ハワード・ヒューズ、そしてもう一人がパリ社交界でバロン薩摩と呼ばれた日本人、薩摩次郎八です。
ハワード・ヒューズは若くして大富豪であり、起業家であり、冒険家であり、ハリウッド女優とも次々と浮名を流します。しかも男前だったりします。全てを手に入れてしまったような彼ですが、彼の人生は、とても、幸福と呼べるようなものではなかったと思います。どちらかと言えば、不幸な人だったのではと思います。
それに対してバロン薩摩は、フランスは花の都パリで30年間に渡り600億円近いお金を 散財し、「東洋のロックフェラー」、「東洋の貴公子」などと呼ばれた伝説の日本人です。薩摩次郎八は大商家の三代目として生まれます。いわゆるボンボンというやつです。しかし、さすがにパリでの散財で薩摩家は没落し、結局、ボンボンだった彼は無一文になって日本に帰ってきます。パリ社交界で花形として30年間も君臨した男が無一文になったら、普通は不幸のどん底に落ちてしまいそうなもんですが、彼は、そうはならなかったようです。帰国後、彼はストリップ嬢の世話係としてストリップ劇場の住み込みとなります。そこでストリップ嬢にパリの社交界の話をしたりして、大法螺吹きのおじいさんとして、人気者になります。どうも彼は無一文になっても、今までと同じ様に楽しく幸せに人生を過ごしたようです。
バロン薩摩は子供の頃、将来の夢として「ベネチアで世界一の美女とゴンドラに乗って月を見る」というような事を語ったとか。
彼はきっと、本当に女性が好きでロマンチストだったのではないかと思います。そして、それはパリの社交界であろうが、ストリップ劇場であろうが、一緒だったのではないかと思います。
上の2人の例から、本当に幸せな人というのは、お金が有ろうが無かろうが幸せであり、逆に不幸な人というのは、お金が有ろうが無かろうが不幸なのではないかと思うのです。
大金持ちの起業家で、現在、幸せを感じている人は、お金が無く、苦労した時代でさえ、夢に向かってワクワクし、元から幸せだったのではないかと思います。そして、お金持ちになった現在も、苦労した時代と気持ちは変らないのではないかと思うのです。
バロン薩摩の人生の是非は別にして、彼は自分のスタイルを貫いて、お金に支配をされずに幸せに生きたのだと思います。
幸せに生きるためには物理的にも精神的にもお金に支配されない事
が僕は大切だと思います。
とは言っても現代社会に生きる僕らが全く、お金に支配されないというのは無理だとは思いますが・・・
借金やローンが自分の能力以上に多ければ、その支払いに追われる事になります。支払いの為にガムシャラに働かなければならなくなります。そういった中でお金に追われて、やがて精神的にも、お金に支配されていきます。
逆にお金を貯める過程で、ただただ、貯める事だけが目的になっていくと、やはり、お金に支配されていく事になります。
お金は、とっても大事です!
しかし、いくらお金があっても幸せに楽しく充実した人生でなければ、何の意味もありません。
過度にお金に追われても、過度にお金を守っても、お金に支配されて、幸せにはなれません。
現在の日本でも、ほとんど無収入に近く自給自足のような生活をしながらも幸せに生きている人はいます。
逆にかなりの収入を得て、富裕層に属しながらも、年収250万円レベルの生活を送り、それに満足している人もいます。
人それぞれ、目指すライフスタイルは違うと思いますが、お金と幸せということで考えれば、お金に支配されないように、物理的に、精神的に、バランスをとることが大切だと思います。
極論ですが、それぞれのライフスタイルにおいて経済的自由を手に入れる事が出来れば、その時点でお金と幸せの関係は極めて小さいものになるのだと思います。つまり究極的にはお金と幸せは関係ないと思うのです。
しかし現実に生活していく為には、お金は必要ですから、ほとんどの人の前に壁として立ち塞がります。
経済的自由を手に入れる人もいるのでしょうが、ほんの一握りの人達でしょう。
幸せに生きるという事が、いつの間にかお金にすりかわっていたら、バロン薩摩を思い出してみませんか?
幸せに生きるために、お金に支配されないように気をつけていきたいものです。
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