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芙蓉(フヨウ)の花とハイビスカス

今、安曇野では、あちこちで芙蓉の花が咲いています。(^^)
芙蓉の花と言っても、そのほとんどがアメリカ芙蓉で、日本芙蓉は、僅かな気がしやす。畑の脇とかに咲いてるのは、大抵、葉っぱに切れ込みがなく丸いので、ほぼ間違いなくアメリカ芙蓉だと思います。

僕は、お恥ずかしながら、日本芙蓉とアメリカ芙蓉のしっかりとした見分けがつきません。日本芙蓉は、葉に切れ込みがあるので、すぐ下の写真のやつなんかは、日本芙蓉のような気がしますが、それでも、雰囲気、ちょっと怪しい気がしやす・・・。(^^;

 

下の3枚は、間違いなくアメリカ芙蓉の気がします。

芙蓉の事を学名では、Hibiscus mutabilis と言いやす。ちなみに、今の時期、安曇野でも、あちこちで目にする、ムクゲはHibiscus syriacus、モミジアオイは、Hibiscus coccineusと、見てもらって分かる通り、全部、頭に「ハイビスカス」がついてますよね。

日本で、普通、ハイビスカスと言えば、ハワイに行くと首にかけてもらう花の事ですが、ハイビスカスってのは、フヨウ属全体を指す言葉でやんす。もちろん、ハワイのハイビスカスもフヨウ属でごぜーます。そのフヨウ属全体を指す言葉が、日本では、なぜかハワイで首にかけてもうら花の名前になってしまっているわけでごぜーます。(^^;

通りすがりに撮ったモミジアオイ

実は、CO2の吸収能力や水質浄化能力が高く、かつパルプの代替原料としても利用価値があり、環境に優しい植物として、日本でも、一時期、栽培がはやったケナフも、ハイビスカスでやんす。

ほとんどの方は、ご存知ないかもしれませんが、たまに安曇野でも、畑の脇などで目にするギンセンカもハイビスカスで、案外、フヨウ属の種類はたくさんあったりしやす・・・。(^^;

そして、芙蓉と言えば、旧制第一高等学校寮歌の第十ニ回紀念祭寮歌、あの有名な「嗚呼玉杯に花うけて」の2番で、次のように歌われていやす。

芙蓉の雪の精をとり 芳野の花の華を奪ひ
清き心の益良雄が 剣と筆とをとり持ちて
一たび起たば何事か 人生の偉業成らざらん

この歌詞の芙蓉はもちろん、花の芙蓉ではなく、別名、芙蓉峰と言われる富士山のことでやんす。旧安田財閥系の芙蓉グループも、中核だった富士銀行の富士から逆に芙蓉と名づけられており、芙蓉は富士山を指す言葉として、よく使われています。

なぜ富士山を芙蓉というかは、芙蓉の花のように美しい山だからとか、説はあるみたいですけど、どうもはっきりとはしていないようです・・・。(^^;

まっ、とりあえず、今、安曇野は芙蓉が花盛りということで・・・。(^^)

矢村やすけ: 矢村やすけと申します。 僕が住む、安曇野には八面大王伝説という伝説があります。その伝説の中で、妖力の強い八面大王をうつ為の矢に使う三十三節ある山鳥の尾羽を、矢村に住んでいた弥助が坂上田村麿呂に献上します。現在、僕が住んでいる場所が、その矢村地区に近いので、矢村やすけとしました。 安曇野の地名は、この八面大王伝説由来のものが多いです。そんな伝説に彩られた安曇野の風景を主にスマホ写真で投稿していきます。(^^)
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