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白梅と常念岳・ミツバチ・ミノムシ

とても暖かく4月のような陽気ですが、天気予報ではまた明日から寒くなるんだとか・・・。
そして、例年なら3月の終りから4月の初めにかけて咲く白梅も、既にだいぶ咲いてきとります。そんな白梅の様子を常念岳と一緒に撮ってみました。(^^)

 

常念岳と白梅

 

白梅をアップで

 

白梅とミツバチ

 

白梅の枝についたミノムシの蓑

実は、このミノムシの生態はなかなか面白いです。

オスは幼虫時代をこの蓑の中で過ごし、羽化すると蛾になって出てきます。メスの成虫はというと、翅も脚もなく、成虫になっても幼虫のような姿で、この蓑の中で過ごします。

オスのミノガは、以前、投稿させて頂いたヤママユガと同じで、口が無いので、何も食べることが出来ません。なので、メスの蓑を訪ねて交尾するためだけに蛾になる感じです。オスは腹部を限界まで伸ばして、メスの蓑の中に入れ、交尾します。そして、交尾したオスはそのまま死んでしまいます。

メスは、蓑の中で卵を産み、卵が孵化するのを見届けてから、蓑の下の穴から地上に落下して死んでしまいます。孵化した幼虫は、同じように蓑の下の穴から出てきて、風に飛ばされたりしながら、散らばり、また蓑を作り、終齢幼虫まで成長して、越冬します。越冬後に蛹になり、また再び、このサイクルを繰り返します。

僕が子供の頃は、ミノムシはよく見る馴染みの昆虫で、蓑をむいて幼虫を取り出し、ティッシュの切れ端や糸くずなどの中に入れて、カラフルな蓑を作らせたりして遊んだものですが、1990年代の後半から、外来種のヤドリバエの寄生によって激減しているそうで、自治体によっては絶滅危惧種に指定されるところが出てきているみたいです。

ひょっとしたら、そのうち、馴染み深い、このミノムシの蓑も、滅多にお目にかかれないものになってしまうのかもしれません・・・。

 

 

矢村やすけ: 矢村やすけと申します。 僕が住む、安曇野には八面大王伝説という伝説があります。その伝説の中で、妖力の強い八面大王をうつ為の矢に使う三十三節ある山鳥の尾羽を、矢村に住んでいた弥助が坂上田村麿呂に献上します。現在、僕が住んでいる場所が、その矢村地区に近いので、矢村やすけとしました。 安曇野の地名は、この八面大王伝説由来のものが多いです。そんな伝説に彩られた安曇野の風景を主にスマホ写真で投稿していきます。(^^)
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