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明科池桜の接吻道祖神と龍門淵公園のレプリカ

安曇野市明科の龍門淵公園はアヤメや花菖蒲で有名な公園で、遊具なども設置されて、子供たちもよく遊んでいる公園ですが、その公園内に下のような、なんともエロさを醸し出した接吻道祖神が置かれていやす。(^^;

 

 

接吻道祖神は生垣に囲まれてはいますが、道祖神の前だけ生垣に切れ目があり、ちゃんと見れるようになっています。堂々と置かれている割に、けっこう気付かない人は多いみたいです。(^^;

この龍門淵公園の接吻道祖神は、実はレプリカで、オリジナルは同じく明科東川手の池桜という山間集落の古い墓地の横にあります。オリジナルの方は、有形文化財に指定されており、パリの拓本展にも出品された貴重なもののようです。オリジナルの作成年代は江戸中期もしくは後期という事のようですが、はっきりとは分からないらしいです。

そもそも、双体道祖神の中で接吻しているものは、とても珍しく、龍門淵公園にあるようなレプリカや、最近、作られているものを除くと、全国で3体ほどしかないらしいです。しかも、舌や足を絡ませているエロいスタイルのものは、池桜の接吻道祖神しかないように思います・・・。

 

ということで、こちらが、池桜のオリジナルの接吻道祖神です。古い墓地の横に置かれています。接吻道祖神までは、道が細く、途中で車を下りて、急な坂道を300mほど歩かないといけないので、足が弱い方には、ちょっと、きついかもしれません・・・。(^^;

 

通常の双体道祖神と接吻道祖神、そして抱擁している道祖神と、道祖神が3体並んで置かれています。個人的には、道祖神が3体並んで置かれているってのも、珍しいような気がします。(^^;

 

接吻道祖神をアップで。
オリジナルは高さ55cmと、レプリカに比べるとかなり小さめですが、やはりレプリカよりも表情に味があるような気がします。
顎の下の白いものは、たぶん、土で巣を作るハチの巣だと思います。取り除いてやろうかとも思いましたが、いちおう有形文化財ですし、へたに触って怒られるといけないので、やめました・・・。(^^;

 

接吻道祖神の顔をアップで。

 

道祖神は、本来は悪霊や疫病など邪悪なものが集落に入り込んでこないように、辻村境・峠などに祭ってきたのが始まりですが、これに様々な神話や思想が結びついて発展してきたもののようで、それぞれの道祖神には、「縁結び」「疫病退散」「五穀豊穣」「家内安全」「子孫繁栄」などの願いが込められているらしいです。

この池桜の接吻道祖神は間違いなく「縁結び」や「子孫繁栄」系なんでしょうね・・・。(^^)

 

 

矢村やすけ: 矢村やすけと申します。 僕が住む、安曇野には八面大王伝説という伝説があります。その伝説の中で、妖力の強い八面大王をうつ為の矢に使う三十三節ある山鳥の尾羽を、矢村に住んでいた弥助が坂上田村麿呂に献上します。現在、僕が住んでいる場所が、その矢村地区に近いので、矢村やすけとしました。 安曇野の地名は、この八面大王伝説由来のものが多いです。そんな伝説に彩られた安曇野の風景を主にスマホ写真で投稿していきます。(^^)
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