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馬羅尾高原清流の森 天の岩戸と有明山

松川村の有明山のふもとに広がる馬羅尾(ばろお)高原は、森林浴を楽しめる散策路、キャンプ場、マレットゴルフ場、アスレチック、運動広場などが整備された複合施設になっていやす。とは言っても、思いっきり山の中なんですけど・・・。(^^;

下の写真の有明山登山口の看板から、少し上がったところに、キャンプ場がありやす。水洗トイレと炊事場があり、我が家でも、子供が小さい頃は、よく行っていました。(^^)

 

キャンプ場の横を流れる芦間川は、この時期は水量が少なく、チビっ子が水遊びをするには最適です。(^^)

 

その芦間川から、さらに、キャンプ場の横に水を引き込んである場所は、ほんと、小さな子でも、チャポチャポと遊べそうです。(^^)

 

森林浴を楽しめる散策路は何本かあり、その一つに「神話の小径」ってのがあり、その途中に天照大御神(あまてらすおおみかみ)が身を隠したと言われる「天の岩戸岩」がありやす。この神話の小径で今日はアカジコウを見かけましたし、なんか、色々なキノコが出そうな雰囲気のある道でやんした。写真はその「天の岩戸岩」を角度違いで撮ってみたものです。(^^)

 

有明山は、地元ではその形から信濃富士とか有明富士と言われて親しまれている山なんですが、実は、あまり知られていない名前で、戸放ガ嶽(とっぱなしがたけ)ってのがありやす。この名前は松本藩が享保9 (1724) 年に出した「信府統記」の中に、記載されていやす。

信府統記には、天照大神が岩屋から出て来た時に、二度とその岩屋に隠れないように、開けた戸を手力雄命(たぢからおのみこと)が、力いっぱい、ぶん投げたのが、この山に落ち、それまで真っ暗闇だった天下が再び明るくなったってところから、有明山という名前になったと記されているそうです。

実際、有明山の山頂には小さな神社があり、祭神は、手力雄命(たぢからおのみこと)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)、天思兼命(あめのおもいかねのみこと)で、これは、戸隠山の祭神と一緒でやんす。まあ、天の岩戸伝説で有名なのは、戸隠山なんで、信府統記に出てくる有明山の伝説は、普通に考えるとパクリのような気がしてしまいやす・・・。

しかし、ここで、僕は、待てよ!と思うわけです。
安曇族が拠点としていた九州には有明海があり、対馬にも有明山があります。そして、安曇野はその安曇族が開いた地です。だから、この有明山って名前も、九州の地名と無関係とは思えません。九州は神話の故郷ですから、この天の岩戸伝説も、安曇族が持ち込んだものではないかと思ってしまうのです。

もし、そうならば、安曇族が開いた安曇野にある有明山の天の岩戸伝説がオリジナルで、それが、逆に戸隠に伝わったものではなかろうかと思ってしまうのです・・・。(^^;

と、まあ、誰もいない山の中、周囲の音と言えば蝉の声ばかりの中、巨岩の前で一人そんな妄想にふけるのも、また楽しって感じでやんす。(^^)

ということで、最後は、霊峰有明山を穂高有明から。

 

矢村やすけ: 矢村やすけと申します。 僕が住む、安曇野には八面大王伝説という伝説があります。その伝説の中で、妖力の強い八面大王をうつ為の矢に使う三十三節ある山鳥の尾羽を、矢村に住んでいた弥助が坂上田村麿呂に献上します。現在、僕が住んでいる場所が、その矢村地区に近いので、矢村やすけとしました。 安曇野の地名は、この八面大王伝説由来のものが多いです。そんな伝説に彩られた安曇野の風景を主にスマホ写真で投稿していきます。(^^)
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