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万水川とせせらぎの小路 安曇野の突然消える川

どうして川の水は無くならないのだろっか?
川の始まりはどうなっているんだろっか?

といったような事を、子供の頃、みなさんも一度は、考えた事があるのはでないでしょうか・・・。

川の始まりは、山から流れ出す小さな流れがいくつも集まり、それらが、さらに合流を繰り返して、大きな川になっていき、最後は海に注ぐってのが、一般的なイメージのような気がしやす。もちろん、湖を水源とるする川も多いわけですけど・・・。

ところが、安曇野には、平地部で突然、現れたり、消えたりする川が幾つかありやす。安曇野の代表的な川でとある万水川(よろずいがわ)も、その一つでやんす。

万水川は大王わさび農場の水車小屋のところを蓼川と並列して流れる川、よく、カヌーに乗っている人がいる川って言えば、安曇野に来られたことがある方は、分かるかもしれません。
また、彫刻家の荻原碌山や、カリーの新宿中村屋の相馬夫妻、教育者の井口喜源治といった安曇野市穂高から排出された人物らを語る上でも外せないのが、万水川でやんす。

 

写真は、NHK朝ドラ「おひさま」や、JR東日本の大人の休日倶楽部「安曇野」篇で吉永小百合さんが自転車で走るところが撮影された、万水川沿いの「せせらぎの小路」でやんす。

 

豊かな水が流れる万水川ですが、上流へと遡っていくと、豊科を経て、堀金に入ると流量が減り、突然、川が細ってきます。川が細るのとは反対に、排水路としても使用する為に、護岸はしっかりしたものになってきやす。

 

さらに上流へと遡ると、今日は、完全に水が涸れていたのだ。上流と言っても三郷の平地ですけど。(^^;

 

そして、ここが万水川の除沢(よけざわ)の源流地点。この辺りは黒沢川の流末にもなるわけですけど、今では、写真のように「あづみの排水路」でつながり、湧水の源流ということが分からなくなってしまっています。(^^;

 

大王の辺りでは、あれほどの風情を見せる万水川ですが、その始まりは、周囲は畑や普通に車が走っているこんな場所なのです。これに、途中、他の湧き水や地表水を取り込み、平地に、突然、川が出現するわけです。その名の通り、万の水を集めて川になってるって感じでやんす。

ちなみに、上に書いた黒沢川は、この近辺で、逆に、突然、消えてしまいやす。(^^;

安曇野は複合扇状地で、北アルプスを流れ出た川の水は、平地に出るところで、その多くが一旦、地下にもぐってしまいやす。そして、その水は扇状地の終わる先端部のあちこちで、花見(けみ)と地元で呼ばれる湧き水となって出てきやす。これらの湧き水が再び、平地で湧き水特有の穏やかな川と風情を作るわけでやんす。

万水川は、その複合扇状地にて、扇形の先端部分がいくつも重なり合う場所に位置してるわけでごぜーます。(^^)

 

矢村やすけ: 矢村やすけと申します。 僕が住む、安曇野には八面大王伝説という伝説があります。その伝説の中で、妖力の強い八面大王をうつ為の矢に使う三十三節ある山鳥の尾羽を、矢村に住んでいた弥助が坂上田村麿呂に献上します。現在、僕が住んでいる場所が、その矢村地区に近いので、矢村やすけとしました。 安曇野の地名は、この八面大王伝説由来のものが多いです。そんな伝説に彩られた安曇野の風景を主にスマホ写真で投稿していきます。(^^)
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