1度きりの人生を幸せに生きる
幸せを感じるライフスタイルの羅針盤!
 
森の中のちいさなお家
 


幸せを守るのは誰でもない自分だという意識を持ちましょう。そのために時には調べたり、学んだりする事が必要です。

長女が産まれて1週間ほど経ったころ、左胸の上に小さな赤い引っかき傷のようなものが出来ました。当初は引っかいたのだろうと思っていましたが、一向に消える気配はなく心なしか徐々に大きくなっているように感じたので、1ヶ月健診で聞いたところ苺状血管腫であると言われました。これは小学校に入る頃までには消えてなくなるので何の心配もなく、放っておけばよいとのことでしたが、生後2ヶ月になる頃には右上の写真のような状態になっており、少し心配になり、再び何件かの小児科でみてもらいましたが、やはり異口同音に「小学校に入る頃には自然と消えてなくなるので、放っておけばよい。」というお話でした。

しかし生後4ヶ月になる頃には、それはさらに大きくなり、名前の通り大きなイチゴを半分に割って娘の胸の上に置いたような状態になっていました。大人でいえばリンゴを半分に割って置いたような大きさでしょうか。しかも色がとても鮮やかな赤で、親としてはとても痛々しく、こんな大きな物が本当に消えてなくなるのかと不安が募ってきました。仮に小学校までに消えるにしても保育園でプールに入る時などに、いじめられはしないかと、そんな事まで心配してしまいました。
それまで妻にも「専門家が皆、口をそろえて放っておけば良いと言ってるんだから大丈夫だろ!」と話しながら自分にも言い聞かせていましたが、さすがに疑問に思い始め、苺状血管腫について書かれたホームページ等を片っ端から検索しては読みました。調べてみると確かに大事に到るようなものでは無い事は分かりましたが、とても奇妙な事に気付きました。

それは苺状血管腫への対処の仕方です。
極端にまとめると、ページによって下記の2つの正反対の対処法が出ているのです。

・心配は無いので何もせず放っておきましょう。
・なるべく早めにレーザー治療を受けましょう。

早めのレーザー治療を勧めているページのほとんどが皮膚科や形成外科のものだったので、最初は宣伝で書いているのかとも思いましたが、確かに今まで診てもらった病院は小児科ばかりでしたから、大きい病院の皮膚科で意見を聞いてみようと早速、隣町の大きな病院の皮膚科へ娘を連れて行きました。
そこで苺状血管腫が完治した写真を何枚か見せてもらいました。確かに奇麗に消えてなくなっているものもあれば、皮膚がちりめん状になって色素が沈着しているものもありました。ちりめん状になって色素が沈着している状態は私の感覚では到底、治ったとは思えないのですが、それは「どういう状態を治った」というかの見解の相違だと言われました。いずれにしても、うちの娘の場合も、ひどい痕になる可能性はあるわけで、県立こども病院への紹介状を書いて頂きレーザー治療を受けることになりました。

県立こども病院の形成外科の先生からは、レーザー治療をして効果があるのは苺状血管腫が出来始めてから6ヶ月以内であること、最初の1ヶ月以内ならレーザー治療でほとんど奇麗に消えてしまうこと、うちの娘の場合は既に5ヶ月経過しているので、効果はあるが痕は残る可能性があることなど説明を受けました。

親の私にしてみれば、それが最初から分かっていれば、さっさと治療を受けさせたのに、「小児科の先生も保健婦さんも、みな口を揃えて放っておけば治ると言ったのはおかしいのではないか?」と尋ねたところ、苺状血管腫自体は放っておけば基本は治るため、医学の教科書には「放っておけば治る」と書かれているから、極めて教科書的な回答をした小児科の先生や保健婦さんを責める事は出来ないと言われました。

どうも放っておけば治るというのは苺状血管腫が治るという事であって、通常の奇麗な肌に戻るということではないようです。(もちろん奇麗な肌に戻る事もあるようですが)
当然、私は治ると言われれば通常の奇麗な肌になることだと思っていましたが、そのためには早期のレーザー治療が必要だという認識を持っているのは、形成外科などの専門の先生だけのようです。
幸い娘はレーザー治療を受け、4歳になる今ではほとんど痕も目立たなくなり、今年の夏は保育園のプールを楽しめました。


この事から私は時によっては例え専門家と思う人の意見でも実際に自分で調べ、確認しなければならないと思いました。
生きていく中でぶつかる様々な疑問はいろいろな人の意見を聞き、そして自分で調べ、学び、最終的には自分で判断する。
そうしなければ自分の幸せは守れないと思います。

幸せな人生を生きるために、疑問を調べ、学びましょう!!!


※苺状血管腫についての解説のページは多数あるので、苺状血管腫自体の説明は割愛させて頂きました。

 

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