日本発 世界の侵略的外来種ワースト100

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日本発 世界の侵略的外来種ワースト100

 

一昨日、ブラウントラウトが増えて、この辺りの既存の生態系に影響を与えてるなんて話を書かせて頂きました。春になれば川原はオオキンケイギクで真っ黄色ですし、今や、どこも、どの季節も外来種天国って感じです。そして、そんな外来種に押されて、在来種が隅に追いやられていたりします。お蔭で、イメージ的には外来種は強く、日本の在来種や固有種は大人しいっていうイメージがありますが、ところがどっこい、日本発もしくは、日本発ではなくても、日本では大人しいのに海外では猛威をふるっている生物があります。

ウィキペディアで、国際自然保護連合が定める、世界の侵略的外来種ワースト100(100 of the World’s Worst Invasive Alien Species)なんてのを調べてみると、日本発でビックリするような生物でランクインしているものもありました。

 

イタドリ

世界の侵略的外来種ワースト100にランクインしているものの中で、僕が真っ先に頭に浮かぶのが、イタドリです。子供の頃、かじった記憶がある方も多いんじゃないかと思います。

イタドリの茎

上の写真は過去記事の「イタドリのジャム」で投稿させてもらった写真ですが、イタドリってジャムにしても美味しいんですよね。それがイギリスへ行くと・・・

19世紀に園芸花卉としてイギリスに輸出されたが、旺盛な繁殖力からたちまち在来種の植生を脅かす外来種となった。地下茎をむやみに伸ばして増えるのが特徴で、この地下茎がまたコンクリートやアスファルトを突き破るほど強靭。イギリスではその土地にイタドリの生えている痕跡が認められると、銀行が土地を担保にローンを貸してくれないほどであり、アメリカでも同様に被害が出ている。日本では在来植物であり、山菜として親しまれている。
ウィキペディアより

日本にはイタドリマダラキジラミっていうイタドリの汁を吸う虫がいて、こいつが、どうも、イタドリの繁殖を抑えているらしく、それで、日本では酷い事にならないみたいです。最終的に、どうにもならなくなったイギリスは、このイタドリマダラキジラミって虫を導入することになったみたいですけど・・・。

 

ニジマス

ブラウントラウトは安曇野ではどうやら迷惑な外来種になりつつあるようですが、お魚では、日本発ではないですけど、コイとニジマスも世界の侵略的外来種ワースト100にランクインしていました。コイはなんとなく分からんでもないですけど、ニジマスは、ここ安曇野の名産みたいなもので、養殖場もありますし、釣堀もあるわけで、ちょっと驚きです。(^^;

安曇野のニジマスの養殖池。

虹鱒養殖場と桜

肉食性で体長の1/3に及ぶ獲物まで捕食する貪欲さを有し、その貪欲さで渓流における食物連鎖の頂点に君臨し、移入先の生態系を攪乱する。日本でも長年に亘り多数放流されており、北海道知床半島などの一部地域で定着しているものの、多くの地域では定着していない。
ウィキペディアより

ちなみにブラウントラウトもランクインしていました。(^^;

 

クズ

さらに日本では、秋の七草の一つであり、葛粉や葛湯、葛餅など、食品としても利用されて来たクズも北アメリカでは猛威を奮っているようで、見事にランクイン。まあ、クズの繁殖旺盛なところを見れば、これは分かるような気もします。(^^;

葛(クズ)の花と田んぼ

北アメリカでは、イシミカワと並ぶ最悪の害草。1876年にフィラデルフィアの独立百年祭博覧会の際に日本から運ばれて飼料作物および庭園装飾用として展示されたのをきっかけとして、東屋やポーチの飾りとして使われるようになった。さらに緑化・土壌流失防止用として政府によって推奨され、20世紀前半は持てはやされた。しかし、繁茂力の高さや拡散の早さから、有害植物ならびに侵略的外来種として指定され、駆除が続けられている。
ウィキペディアより

北アメリカでは文字通り「クズ」なんでしょうね・・・。(^^;

 

チガヤ

白い穂で割と僕は好きですし、日本では、それほど増えているのを見た事がありませんが、これも、ところ変わればで、猛威を奮うようです。下の写真のススキの手前の土手に生えている白い穂がチガヤです。

チガヤの穂とススキと赤くなったヌルデの葉

地下にことさら頑丈な匍匐茎を張るので除去が困難であり、世界最強の雑草という称号すらある。特に熱帯から亜熱帯にかけての雨季と乾季のはっきりした地域では非常によく繁殖し、本種のみで構成された草原がより広範囲、恒常的に存在する場所もある。東南アジアなどで森林を破壊するとアランアランと呼ばれる草原になりやすく、そうなると遷移を妨害してなかなか森林が回復しないと言われる。

茅の輪くぐりの由来の蘇民将来がスサノオノミコトに教えてもらってつけたチガヤの輪のチガヤって、このチガヤのことなんでしょうかね~?

 

ワカメ

僕は大好物ですし、これが、世界の侵略的外来種ワースト100にランクインしているのは驚きました。海外の人も食べればいいのに・・・と思いますが、欧米人だと海苔と同じく、消化できないのかもしれませんね・・・。

ワカメ

胞子がバラスト水に載って世界各地に拡散した。日本と朝鮮半島では食用にするが、他の地域ではほとんど食用にせず、さらには移入先の天敵皆無の環境下で一方的に増殖するので単なる害藻として扱われる。
ウィキペディアより

 

ヌマコダキガイ

これも日本発みたいですけど、僕は知りませんでした。いちおう食用みたいです。日本では希少種らしいですけど・・・。

汽水性の二枚貝。バラスト水を介してサンフランシスコ湾に侵入し、いまでは海底の単一優先種と化している。動物性プランクトンを大量に消費し、侵入地域の生態系が崩壊する。日本在来種であるため外来生物法での指定はされていない。日本では希少種である。
ウィキペディアより

 

日本で考えれば、ちょっと意外なものも、世界の侵略的外来種ワースト100にランクインされていましたけど、調べてみて面白かったです。なんか、日本で大人しくしてるものでも、海外に行って、猛威を奮ってるものも、けっこうあるって事ですよね。

現在、侵略的外来種なんて言って、人間は駆除しようとしたりしていますけど、何百年後かには、今、猛威を奮っている場所が、原産地を離れて普通の生息地になっていたりするのかもしれませんね。

それに、今現在、猛威を奮える場所も、やがては、天敵が現れてきたりしてバランスを保つのかもと思ってもみたりします・・・。(^^;

 

 

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YASUKE YAMURA

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