クサノオウ 草の王?瘡の王? アヘンの代用品にまでなった王がつく凄い草!!

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今、安曇野では、あちこちでクサノオウの黄色い花が咲いています。まあ、安曇野に限ったことではなく、この時期は、全国あちこちで咲いてるんじゃないかと思いますけど・・・。(^^;

 

クサノオウの花と葉

クサノオウの花

クサノオウの葉

 

クサノオウはケシ科クサノオウ属の典型的な毒草ですが、毒という事は、逆に薬にもなるということで、古くから薬草として利用されてきた草です。以下、ウィキペディアより引用です。

古くから主に民間療法において薬草として使用されてきた歴史がある。漢方ではつぼみの頃に刈り取った地上部を乾燥させたものを白屈菜(はっくつさい)と称し、特にいぼ取りや、水虫、インキンタムシといった皮膚疾患、外傷の手当てに対して使用された。また煎じて服用すると消炎性鎮痛剤として作用し胃病など内臓疾患に対して効果がある、ともされている。現代においても効果的な下剤として利用可能という評価がされているが、なにぶん毒性が強いのでその使用は専門家の指導を仰ぐべきである。

西洋ではケリドリンの中枢神経抑制作用を利用してアヘンの代替品として用いられたり、がんの痛み止めにも使用された。日本では晩年に胃がんを患った尾崎紅葉がこの目的で使用したことで特に有名であるが、本種自体が強い毒性をあわせもつので現在は用いられない。

これを読む限り、現在では毒性が強く使われなくなったが、過去、相当、薬草としては重要な地位を占めていたと思われます。

 

毒成分については、イー薬草・ドット・コムのこちらのページに次のような記載がありました。

有毒部分は、茎葉(けいよう)から出る橙黄色の汁液で、ケリドリン、プロトピン、ケレリトリンなどのアルカロイドで、乳液の白色は、ケレリトン塩です。
これは、酩酊状態、嘔吐、昏睡、呼吸麻痺を引き起こします。

クサノオウの、茎葉(けいよう)に含まれる、橙黄色の汁液には、アルカロイドのケリドリン、プロトピン、サンギナリンなど多くのの有毒物質を含みます
この、アルカロイドはケシのアルカロイドに似ていて作用は弱いものですが、鎮静作用や知覚末梢神経を麻痺させる作用があります。
そのために、胃痛、腹痛などの痛み止めに用いたこともありますが、現在は用いていません。
また、毒性の方が強く、多量に服用した場合には頭痛、冷汗、悪心(おしん)、血圧降下、ねまいなどの副作用が出ますので、家庭での内服は絶対にしてはいけません。

 

と、なかなか凄そうです。
上の記載にある橙黄色の汁液は、葉を破れば、直ぐに出てきます。いぼ、たむしには、この生の汁を塗るといいようですが、この汁に触れるだけで、健康な皮膚は炎症を起こすらしいですから、いぼ、たむしをやっつけるってのも納得って感じです。

間違って口に入ると、嘔吐、下痢、昏睡、呼吸麻痺、手足のしびれが起き、時には死亡する場合もあるらしいですから、やはり、要注意植物です。

 

クサノオウの橙黄色の汁液

クサノオウの橙黄色の汁液

 

クサノオウのアルカロイドの一つケリドリンは、モルヒネに似た中枢神経抑制作用があり、過去、麻酔的に利用されたこともあったようですが、その効果は、モルヒネのそれよりも、かなり弱いということらしいです。とは言え、麻薬成分である事には変わりなく、探すと、次の人のように、その作用を実際に自分で試しちゃう人がいるわけで、世の中、広いというか、凄い人がいるもんです。

「車上生活で本を書く 青井硝子のケイトライフ」というブログの「煙遊び」と「煙薬(けむりぐすり)」についてという記事の一部を以下に引用させて頂きます。

世界が完全になった。

この感覚はうまく言葉に表せないのだが、とにかく不完全だった世界が今まさに完全になりつつあり、光は手裏剣型に滲み、脳みそはフル回転し、背筋に心地よい怖気のようなものが走り、世界は完全になり、近視なのにメガネなしで遠くの山の端まですっきり見えた。
やがて首の裏から発した地震は背中全体を駆け巡り、射精感にも似たびくつきは6回を数え、数えるごとにそれはいや増し、世界は完全になり、あごはがくつき、目は見開かれた。

こちらの記事では、クサノオウの採取から、それをどのように吸引し、そして、どういう状態になったかが、細かく書かれています。吸引後の感覚を、幻覚などはなく、酩酊感や覚醒といった感覚とも違うと書かれており、その感覚を、「とにかく世界が完全になった」と表現されています。知覚が研ぎ澄まされ、感動の波が押し寄せるなんてのは、まさしく麻薬って感じがしますけど、こればっかりは、実際に体験したわけではないので、僕には分からないです・・・。(^^;

クサノオウはあちこちで見かける雑草ですし、法律で規制されているわけでもなく、また、モルヒネの作用に比べれば、かなり弱いものという事ですが、上のブログの記事を読む限り、麻薬作用があるのは間違いなさそうです。だからこそ、かなりの毒草でありながら、昔は、薬草として重要な地位を占めていたんでしょうね・・・。

 

ウィキペディアにはクサノオウの名前の由来が以下のように書かれていました。

1.植物体を傷つけると黄色の乳液を流すので草の黄。
2.皮膚疾患に有効な薬草という意味で瘡(くさ)の王。
3.皮膚疾患以外にも鎮痛剤として内臓病に用いられたことから、薬草の王様という意味で草の王。

またイボクサ(疣草)、タムシグサ(田虫草)、ヒゼングサ(皮癬草)、チドメグサ(血止草)などの地方名があるが、いずれも皮膚病の薬として用いたことに由来する。 なお、チドメグサの名は全く別種の草本の標準和名でもあるため注意が必要。

1番の説も、黄色い汁こそが毒であり薬にもなる事を強調したもののようですし、2番、3番は、まさしく、その薬効からきているものであり、地方名もやはり、その薬効に由来しているから、昔の人が、いかに、この草が凄い草だと思っていたかが伺えます。その名の通り、「王」の草だったんでしょうね・・・。

現在の医学では、ほとんど用いられなくなってしまった薬草ですが、凄い草であることには違いないと思います。それと同時に、身近にある毒性の強い草なだけに、口に入ったりなどしないように注意が必要です。人によっては、近づいただけで、かぶれたりする事もあるらしいですし・・・。

なにはともあれ、僕は、こういう身近にある凄い草に、とっても萌えてしまうのです・・・。(^^)

 

 

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YASUKE YAMURA

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