googleの名前の由来と無量大数が塵以下に思える巨大数

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男の子だと、子供の頃、一度は、一番速い物、一番大きい物、一番重い物といった一番シリーズに興味を持つ時期があるように思いやす。うちの息子もやはり2年くらい前まではそんな時期で、やたらと、それを聞いて来たり、調べたりしていたのだ。そんな中で、たいてい出くわすのが無量大数という巨大数だ。

一 十 百 千 万 億 兆 京 垓 秭 穣 溝 澗 正 載 極 恒河沙 阿僧祇 那由他 不可思議 無量大数

普段、大きい数として認識している億、兆、京より無量大数は、はるかに大きく、それが、どのくらい大きい数か感覚的に捉える為に、当時、息子は、遠い場所の象徴であるアンドロメダ星雲まで、短さの象徴であるミリメートルで、どのくらいか計算していたのだ。アンドロメダ星雲までは、250万光年だから、光速を秒速30万キロとして、ざっくり、30万×1000×1000×3600×24×365×250万 として計算してみると・・・

23652000000000000000000000ミリメートル。
つまり23秭6520垓ミリメートルと、無量大数には、はるかに及ばない。

これにより、息子は無量大数はとてつもない数である事を実感していたのだ。

無量大数は、10の68乗という、とてつもない数なわけだけれど、華厳経第45巻、阿僧祇品第三十には、それをはるかに凌ぐ、不可説不可説転(ふかせつふかせつてん)という訳わからんほど大きい数が出てくるのだ。以下は、その華厳経に出てくる数詞でやんす。(^^;

名称
倶胝 107
阿庾多 1014
那由他 1028
頻波羅 1056
矜羯羅 10112
阿伽羅 10224
最勝 10448
摩婆羅 10896
阿婆羅 101792
多婆羅 103584
界分 107168
普摩 1014336
禰摩 1028672
阿婆鈐 1057344
弥伽婆 10114688
毘攞伽 10229376
毘伽婆 10458752
僧羯邏摩 10917504
毘薩羅 101835008
毘贍婆 103670016
毘盛伽 107340032
毘素陀 1014680064
毘婆訶 1029360128
毘薄底 1058720256
毘佉擔 10117440512
称量 10234881024
一持 10469762048
異路 10939524096
顛倒 101879048192
三末耶 103758096384
毘睹羅 107516192768
奚婆羅 1015032385536
伺察 1030064771072
周広 1060129542144
高出 10120259084288
最妙 10240518168576
泥羅婆 10481036337152
訶理婆 10962072674304
一動 101924145348608
訶理蒲 103848290697216
訶理三 107696581394432
奚魯伽 1015393162788864
達攞歩陀 1030786325577728
訶魯那 1061572651155456
摩魯陀 10123145302310912
懺慕陀 10246290604621824
瑿攞陀 10492581209243648
摩魯摩 10985162418487296
調伏 101970324836974592
離憍慢 103940649673949184
不動 107881299347898368
極量 1015762598695796736
阿麼怛羅 1031525197391593472
勃麼怛羅 1063050394783186944
伽麼怛羅 10126100789566373888
那麼怛羅 10252201579132747776
奚麼怛羅 10504403158265495552
鞞麼怛羅 101008806316530991104
鉢羅麼怛羅 102017612633061982208
尸婆麼怛羅 104035225266123964416
翳羅 108070450532247928832
薜羅 1016140901064495857664
諦羅 1032281802128991715328
偈羅 1064563604257983430656
窣歩羅 10129127208515966861312
泥羅 10258254417031933722624
計羅 10516508834063867445248
細羅 101033017668127734890496
睥羅 102066035336255469780992
謎羅 104132070672510939561984
娑攞荼 108264141345021879123968
謎魯陀 1016528282690043758247936
契魯陀 1033056565380087516495872
摩睹羅 1066113130760175032991744
娑母羅 10132226261520350065983488
阿野娑 10264452523040700131966976
迦麼羅 10528905046081400263933952
摩伽婆 101057810092162800527867904
阿怛羅 102115620184325601055735808
醯魯耶 104231240368651202111471616
薜魯婆 108462480737302404222943232
羯羅波 1016924961474604808445886464
訶婆婆 1033849922949209616891772928
毘婆羅 1067699845898419233783545856
那婆羅 10135399691796838467567091712
摩攞羅 10270799383593676935134183424
娑婆羅 10541598767187353870268366848
迷攞普 101083197534374707740536733696
者麼羅 102166395068749415481073467392
駄麼羅 104332790137498830962146934784
鉢攞麼陀 108665580274997661924293869568
毘迦摩 1017331160549995323848587739136
烏波跋多 1034662321099990647697175478272
演説 1069324642199981295394350956544
無尽 10138649284399962590788701913088
出生 10277298568799925181577403826176
無我 10554597137599850363154807652352
阿畔多 101109194275199700726309615304704
青蓮華 102218388550399401452619230609408
鉢頭摩 104436777100798802905238461218816
僧祇 108873554201597605810476922437632
1017747108403195211620953844875264
1035494216806390423241907689750528
阿僧祇 1070988433612780846483815379501056
阿僧祇転 10141976867225561692967630759002112
無量 10283953734451123385935261518004224
無量転 10567907468902246771870523036008448
無辺 101135814937804493543741046072016896
無辺転 102271629875608987087482092144033792
無等 104543259751217974174964184288067584
無等転 109086519502435948349928368576135168
不可数 1018173039004871896699856737152270336
不可数転 1036346078009743793399713474304540672
不可称 1072692156019487586799426948609081344
不可称転 10145384312038975173598853897218162688
不可思 10290768624077950347197707794436325376
不可思転 10581537248155900694395415588872650752
不可量 101163074496311801388790831177745301504
不可量転 102326148992623602777581662355490603008
不可説 104652297985247205555163324710981206016
不可説転 109304595970494411110326649421962412032
不可説不可説 1018609191940988822220653298843924824064
不可説不可説転 1037218383881977644441306597687849648128

無量大数が10の68乗であるのに対して、不可説不可説転は10の37218383881977644441306597687849648128乗で、不可説不可説転に比べれば無量大数なんて、カスというか塵以下、ていうか、もはや無に近い。とてつもない数であるはずの無量大数が無に近くなってしまう不可説不可説転は、訳わからん数としか言いようがなく、おそるべし仏教の世界観って感じなのだ・・・。(^^;

しかし、この不可説不可説転よりも、名前がついている大きな数があるのだ。
その一つにグーゴルプレックス (googolplex)がある。

ウィキペディアによると、アメリカの数学者エドワード・カスナーが1920年にその著書の中で、10の100乗を1グーゴル (googol)として書いているようで、1グーゴルは観測可能な範囲の宇宙に存在している原子の数よりも大きい数らしい。1グーゴルは10の68乗の無量大数より大きい数なわけで、とんでもない数だけれど、上に書いた不可説不可説転には、遠く及ばない。

そこで登場するのが、グーゴルプレックス (googolplex)だ。グーゴルプレックスは、10の1グーゴル乗と、不可説不可説転を、はるかに大きく凌ぐ。少なくとも、僕の中では、まったく概念的につかめない巨大数なのだ。(笑)

そして、ようやく検索エンジンのgoogleの名前の由来になるわけだけど、googleは、巨大数グーゴル (googol)をもじったもののようだ。ちなみに、google本社の愛称は、Googleplexだから、これも、グーゴルプレックス (googolplex)をもじったものだ。全てを網羅するっていう思いを込めて、つけられた名前なのかもしれませんね・・・。(^^;

今日は一日雨降りで、写真も撮らなかったので、こんなネタ話を書いてみやした。(^^;

 

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YASUKE YAMURA

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