幸せと他人の評価 高校卒業30周年記念式典に出てみて

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私事ですが、先週の土曜日に高校卒業30周年記念式典と懇親会に出席させて頂きやした。ほんと30年ぶりの方も多く、懐かしく、そして、とても楽しい一時を過ごさせて頂きました。実行委員の方々には、ほんとに心より感謝でごぜーます。(^^)

最初、誰だか分からなかった方でも、暫く話をしていると、目が慣れ、高校時代の記憶と全く違和感が無くなり、当時にタイムスリップしたかのような気分になってくるから不思議なもんです。まあ、それぞれ風貌が変わったり、職業が顔に出たりなんてのはあっても、人間、本質はそう変わるもんやないって感じでしょうか・・・。(^^;

僕は高校時代はそんなに目立つタイプではなかったし、交友関係も広い方では無かったと思うので、今となっては、クラスが違えば憶えていてくれてる人も少ないだろうし、僕にとっては8月にやった同級会で十分で、正直、同窓会への出席なんてのは、めんどくさいと最初はそう思っていました・・・。(^^;

ところが、実際に行ってみると、思いのほか、多くの人が憶えていてくれて嬉しいものでした。中には「高校時代は全く接点がなかったけど・・・。」なんて言いながら、僕を憶えてくれている人もいたりして、驚きました。

当時、僕がみなの目にどう映っていたかなんてのは、自分では分かりません。でも、こういった場に顔を出す時ってのは、人は少なからずそれを考えます。さらに、今現在の自分はどう相手に映るのかまでも考えます。人って動物は常に自分では分からない他人の評価を気にする動物なわけです。

 

人は、それぞれの人生の中で色々な形で「幸せ」を追い求めます。でも、「幸せ」って感情は、究極的には、人間関係の中でしか得る事ができず、それも、もっと言えば、親しい友人、知人、家族といった、ごくごく狭い範囲の人間関係の中でしか得る事ができないもののように僕は思います。

例えば、社会的に成功して名声を得ていても、家庭がグシャグシャの人を思い浮かべてもらうと、そんなに「幸せ」そうな感じはしませんよね。逆に、社会的に不遇でも、友人や家庭に恵まれている人を思い浮かべてみると、今度は、そんなに不幸な感じがしない事からも分かるかと思います。

人は他人の評価を常に気にするわけですけど、「ビッグになって見返してやりたかった!」なんて言葉や、実際にビッグになって、「今まで褒めてくれた事がなかった親父に、よく頑張ったな!と言われた事が何よりも嬉しかった。」みたいな話を聞いた事ってありますよね。こういった事からも、社会的な名声を得る事も、究極的には、ごくごく近しい人の尊敬だったり羨望だったりの高評価を人は求めている事だと言っても良いかもしれません・・・。

もちろん、出だしは「ビッグになって見返してやりたかった!」でも、その過程で、目的や満足する点は、変わっていったりするわけで、あくまでも、究極的に、幸せを求める人の感情としての話って事ですけど・・・。(^^;

いずれにしても、他人の自分に対する評価ってのは、人は常に一大関心事なわけです。しかし、その他人の評価ってのは、賞だとか社会的な地位だとか、そういった目に見えて分かるもの以外は、人は自分ではよく分からないわけで、結局は、他人の言動や素振りなどから、自分なりに、それを感じとる事になります。

いわゆる「人に自分がどう思われているか?」っていう曖昧な部分での他人の評価と、自分が感じとっている部分では、ズレがある事が多いように僕は思います。僕自身も自分の中で、他人の評価より高い部分もあれば、低い部分もある事は確かだと思います。

まあ、考えても自分自身に対する他人の評価ってのは分からないわけですから、自分なりに謙虚に人に接し、そして自分自身を高めていく努力をしていくしかないんでしょうね・・・。

それと、自分自身に対する自分の評価を、他人の自分に対する評価だと錯覚してしまう事も多々あるように思います。今現在の自分がうまくいっているというプラスの自己評価、もしくは、今現在の自分は駄目だというマイナスの自己評価と、他人の評価が、もちろんイコールの事もあるわけですが、思ったほどイコールでない事は多々あるものです。基本的に人はみな自意識過剰の傾向があるので、プラスにしろマイナスにしろ、他人の評価は自分が思ったほどでは・・・ってのは、多いような気がします。

特に歳をとると、若い頃と違って、他人の評価より、自分の評価が著しく低くなっていて、引っ込み思案になりがちな人も多くなってくるので、自分自身の自分に対するマイナス評価ってのは、注意が必要なのかもしれません・・・。

同窓会なので、もちろん、こんな大袈裟な事を考えて出席したわけではないですけど、思いのほか、憶えてくれている人が多く、嬉しく、懐かしかったので、ふと、とりとめもなく考えてしまった事を書いてみました。いずれにしても、色々と考えずに、人が集まる場所へはとりあえず顔を出してみるってのは大事な事かもしれませんね。(^^;

 

P.S. 高校の同窓会だったけど、実は中学時代の3年間「好きというか憧れの存在だった!」ってのを告白してきたのだ。僕の場合、人生の中であまり色気のある話は多くないので、こんなのも良かったかな・・・と。まっ、本人的には当時、あまり自覚はなかったけど、今になって考えてみれば、あれが僕の初恋ってやつだったのかもね・・・。(笑)
彼女の表情も柔和で、今現在の安定感が感じられ、それも嬉しく思ったりしたのだ。(^^)

 

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YASUKE YAMURA

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